
ものづくり補助金の全体像
令和5年度補正予算に基づき、2024年度のものづくり補助金の概要が発表されました。
これまでの補助金と比較して、申請枠や補助金額に大きな変更が加えられています。
特に、新たに「省力化(オーダーメイド)枠」が設けられ、製品サービスの開発や生産プロセス等の省力化に焦点を当てています。
省力化(オーダーメイド)枠の概要
新設された省力化(オーダーメイド)枠は、人手不足の解消に向けたデジタル技術の活用を主眼に置いています。
具体的には、AI、ロボット、センサーなどの技術を用いた生産プロセスの改善やサービス提供方法の革新が対象となります。
この枠では、製品開発ではなく、生産性の向上に特化した取り組みが求められます。
補助金額と申請条件
省力化(オーダーメイド)枠の補助金額は、従業員数に応じて変動し、最大で8000万円(特定条件下では1億円まで引き上げ可能)となっています。
補助率は1/2以内で、1500万円を超える部分については1/3となります。
また、補助金の上限額を引き上げるためには、大幅な賃上げが必要条件とされています。
審査方法とスケジュール
補助金の申請には、詳細な事業計画とマーケティング調査が必要です。
特に、補助申請額が一定以上の場合、採択前にオンラインによる高度な審査が行われます。
また、補助事業の実施期間は令和6年12月10日までとされ、スケジュールはかなりタイトに設定されています。
まとめ
2024年のものづくり補助金は、省力化(オーダーメイド)枠の新設により、中小企業の生産性向上に大きなチャンスを提供しています。
この新しい枠組みは、デジタル技術を活用した革新的な取り組みに焦点を当て、人手不足の解消を目指しています。
補助金の申請には、事業計画の詳細な策定と、審査プロセスへの準備が不可欠です。
また、補助金の最大化を目指す場合、賃上げなどの追加条件を満たす必要があります。
この補助金を活用することで、中小企業は生産性の向上、効率化、そして競争力の強化を図ることができるでしょう。
しかし、申請には慎重な計画と準備が求められるため、関心のある企業は早めの情報収集と対策を始めることが推奨されます。